陶製蛙@橋立堂

 2015年4月下旬に埼玉県秩父市を訪れました。秩父三十四ヶ所観音霊場の1つ、橋立堂で出会った2匹の大きな陶製蛙を紹介します。

陶製蛙その1
Fig. 1 陶製蛙その1

▼ 休日はすし詰め状態

 池袋駅から三峰口行きの快速特急列車に乗り、西武池袋線を北上します。途中、横瀬駅で長瀞行きの列車を分割し、西武秩父駅から秩父鉄道線に乗り入れます。

 平日は、西武秩父線をのんびりと走る青、赤、緑、3色の帯を巻いた4000系電車は、休日の下り列車では行楽客や登山客を乗せ、すし詰め状態に。速く、快適に秩父へ向かいたい方には、有料特急ちちぶの利用をおすすめします。

 単線の線路脇に短いホームと小さな駅舎がある浦山口駅に到着したのは、出発から約2時間後。車道を離れ、橋立堂に向かう山道を進みます。

 霊場の巡礼は、室町時代に定着し、江戸時代に隆盛を極めました。28番札所の橋立堂は、27番札所である大渕寺の境外に仏堂として建築され、秘仏の馬頭観音が安置されています。

陶製蛙その2
Fig. 2 陶製蛙その2

▼ 自然を静かに見守る

 長い上り階段の上に仏堂が見え、背後には高さ約65 mもある石灰岩の断崖絶壁がそびえています。海底火山の上に育生したサンゴが石灰岩に変わり、地底活動で内陸に移動したと考えられています。

 橋立堂の西にある蕎麦や田楽を提供する食事処、土津園(はにつえん)の周りには、陶製の置物が数多く置かれていました。中でも、大きな2匹の蛙(Fig. 1、Fig. 2)が目を引きます。

 大きさは、どちらも幅約80 cm×高さ約100 cm×奥行き約80 cm。背中には子蛙が2匹ずつ乗っています。

 秩父を訪れた際は、豊かな自然を静かに見守る陶製蛙に会いに、橋立堂に足を延ばしてみてはいかがでしょうか。

橋立堂 秩父市上影森675
土津園 秩父市上影森672-1


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