豊川稲荷の蛙達赤坂

 2015年1月下旬に、東京都港区にある豊川稲荷東京別院を訪れました。石と陶器でできた蛙を6匹見つけたので、紹介します。

陶製蛙@水神祠
Fig. 1 陶製蛙@水神祠
▼ 青山通りを渋谷方向に

 新宿駅から東京メトロ丸ノ内線に約15分乗り、赤坂見附駅で下車、ビックカメラが入る駅に隣接したビル、ベルビー赤坂のエレベータに乗り、地上に出ます。

 赤坂には博報堂やTBSなど、多くの企業が本社を構え、官公庁が集まる霞ヶ関からも近い立地。駅前の商店街には飲食店を中心に多数の店舗が入居しています。

 北東方向に歩き、首都高速4号新宿線の高架をくぐり、青山通り(国道246号線)を渋谷方向に歩きます。オフィスビル、AKASAKA K-TOWERの奥に目的の寺がありました。

 山門をくぐり、境内に入るとたくさんの赤いのぼりと狐の石像に圧倒されます。平日日中にも関わらず訪れる参拝者は多く、思い思いの場所で手を合わせお参りしていきます。

石製蛙@文化会館
Fig. 2 石製蛙@文化会館
▼ 神社のような寺

 稲荷というと神社のようですが、豊川稲荷は曹洞宗の寺です。狐にまたがる女神、荼枳尼天(だきにてん)を祀る事から狐の神様、稲荷神も祭られるようになったようです。

 東京別院は、大岡裁きで有名な江戸時代の町奉行、大岡忠相が自分の屋敷に荼枳尼天を祀ったのが始まりだそう。現在では、立身出世や芸能界での活躍を願って、著名人の信仰も多いとの事です。

 蛙は主に2ヶ所におり、それぞれ境内中央にある大岡廟近くにある水神祠の周りと境内西隅にある文化会館の周りです。

水神様の周りには4匹の蛙(写真1写真2)が集まり、中でも子蛙を2匹背負う陶器の蛙(Fig. 1)が目を惹きます。赤い前掛けをしており、新宿歌舞伎町との手書きの記載が見られました。 文化会館には陶器と石の蛙(Fig. 2)が1匹ずつおり、1階に軒を連ねる土産物屋の前に座る石の蛙は大きな目が特徴的です。

豊川稲荷東京別院 東京都港区元赤坂1-4-7


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