蛙の彫刻@山陽網干駅

 2020年6月上旬に兵庫県姫路市を訪れました。山陽網干駅前のロータリーで見つけた石製の蛙を紹介します。

阿形の石蛙
Fig. 1 阿形の石蛙
▼ 向かい合うように鎮座

 大阪梅田駅から阪神本線、神戸高速鉄道、山陽電鉄本線を直通する直通特急に乗り、90分で飾磨駅に到着。山陽電鉄網干線に乗り換え、約20分で山陽網干駅(Fig. 4)に着きます。

 平日の昼下がり、タクシー数台が客待ちで停車するロータリー(Fig. 3)の中央部には芝生が敷かれ、石製のオブジェが置かれていました。表面にざらざらとした凹凸がある石柱に混じって、2匹の蛙(Fig. 1、Fig. 2)が向かい合うように鎮座していました。

吽形の石蛙
Fig. 2 吽形の石蛙
▼ 五穀豊穣と産業発展

 蛙達はそれぞれ、口を開けた阿形(あぎょう)と口を閉じた吽形(うんぎょう)をしており、2匹合わせて「阿吽の呼吸」を表しているそう。近くに設置された看板には彫刻のタイトル、「一対の蛙の彫刻」と説明文が記され、蛙の特徴である「雨を呼ぶ」から五穀豊穣、「跳ねる」から産業発展を願い、「帰る(蛙)」の語呂合わせから再起、帰郷、通勤のシンボルを表しています。

 看板の記載によると、1991年に姫路西ライオンズクラブが設置したそう。大きく無骨な石蛙に触れると、ほんのり温かみを感じました。姫路市を訪れた際は、ぜひ山陽網干駅にも足を延ばし、蛙の彫刻に会いに行ってみてください。

山陽網干駅ロータリー
山陽網干駅
Fig. 3 山陽網干駅ロータリー
Fig. 4 山陽網干駅

山陽網干駅 姫路市網干区垣内中町


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