2021年1月上旬に兵庫県姫路市を訪れました。JR網干駅近くの朝日山にある寺で出会った石製の蛙を紹介します。
Fig. 1 石蛙@事故慰霊碑 |
▼ 蛇行しながら上りが続く
大阪駅からJR東海道本線、山陽本線を走る新快速に乗り1時間20分で網干駅に到着。戸建てが建ち並ぶ、静かな住宅地を東方向に歩きます。
大きな案内板を目印に約5分で左折し、くねくねと左右に蛇行しながら上り勾配が続く道を進みます。途中の駐車場を過ぎると、歩行者用と自動車用に道が分かれ、前者は大日寺の山門に続いています。
朝日山の標高は88 mと余り高くありませんが、周囲に高い建物がないため、遠く臨海部の工場や播磨灘(Fig. 3)が見渡せます。境内には、大小様々な石碑や石像が置かれていました。
Fig. 2 事故慰霊碑 |
▼ 工場や播磨灘が見渡せる
なかでも最も高さがあるのが、網干駅構内列車事故慰霊碑(Fig. 2)。1942年、先行する列車が遅延しているため、網干駅で停車していた普通列車に、後続の急行列車が衝突し、85名の死者を出す事故が発生。
その犠牲者を慰霊する石碑の下部に設置された石製の香炉の上に、小さな蛙(Fig. 1)がちょこんと乗っています。設置から時が経ち白化していますが、目が大きく愛らしい姿をしています。
ざらざらとした背中を触り、慰霊碑に手を合わせ朝日山と大日寺を後にしました。
Fig. 3 臨海部の工場と播磨灘
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Fig. 4 朝日山案内板
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朝日山大日寺 姫路市勝原区朝日谷19